アトピーを”治さない治療”③

今回は、小さな子供のアトピー症状は”治さない”と上手くいくお話しです

初めてのアトピー治療


私がまだ駆け出しだったころに、1歳くらいのお子さんのアトピーの診療を頼まれたことがありました

師匠である耳鼻科医の樋田和彦先生のところでは沢山のアトピー症状の患者さんを見ていました

見ていた、だけで、診療をしていた訳でなかったのですが、「こうすれば治る」という法則のようなものはあったような気がします(当時は)

まだ、オーリングテストなどでの診断はしていませんでしたが、お母さんのお話しを少しだけ伺い、今まで見てきた様子から、アトピーのお子さんに対してのアドヴァイスをしました

それは…

子供のアトピー症状を見ない

ということでした

掻いている、痒がっている様子を見ない、なんて中々出来そうにありませんよね

まだ若いお母さんは、初めての子供のカラダに不安イッパイでした

不安ばかりのお母さんに私は、すこし強い口調で「掻いているところを見ないで」と言いました

「お母さんが不安そうに見ているから子供はアトピーになりますよ」

なんて、いまではそんなハッキリした口調でアドヴァイスはしませんが、この時はピッタリと”ハマった”のです

一週間くらいしてからお母さんから「子供のアトピーが消えました」という連絡を頂きました

お母さんの関心は子供の皮膚症状ですが、良く見られるのは他の大事なことから目を逸らすために”病気”が利用されている、と言うことです(そう見えます)

「子供のアトピーが大変で・・・」と、本当の問題から逃げているような気がします

このお母さんの場合も、親の気持ちと子供の症状がリンクしていることに気が付き、「アトピー症状が出ても治さなくなった」と後々にご報告がありました


私がイライラしていると子供に症状が出ている、ということに気づかれたそうです
子供のアトピーを治すのではなく、私の気持ちはどうなんだろう?


そこから、夫婦や人間関係などのストレスを見直すようになったそうです

クスリや、食事療法は、時として問題を見えなくするだけで諸刃の剣になります

※初めてのアトピーの治療は結果として上手く行きましたが、すべてがそれで解決しないのが「ココロとカラダ」ですよね~
上手く行かない症例もイッパイありますが、機会があればお話しします

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※診療と画像は関係ありません(;^_^A